「足立姓」の集中率が日本一高い、兵庫県丹波市青垣町遠阪地区が第2回「全国の足立さん集まれ祭り」(同実行委員会主催)を26日午後1時から、旧遠阪小学校(同市青垣町山垣)で開く。「スカイランタンDEナイト」と銘打ち、100人で夜空にスカイランタンを浮かべる。実行委員会は、参加者を広く募っている。1800年頃から1985年ごろまで続いた、同地区の足立姓の始祖、足立遠政の供養と、火の神「愛宕さん」を拝む習わしを、およそ40年ぶりに復活させる。参加無料。
スカイランタンの夕べは午後5―7時。先着100人に、1人1個のスカイランタンを夜空に揚げてもらう。火の代わりに、LEDランプを使う。ヘリウムガスを風船に充てんし、薄用紙で作った筒状の袋をかぶせ、飛んでいかないように回収用のひもをつけて揚げ、薄ぼんやりと橙色の明かりが浮かぶ幻想的な光景を生み出す。
雨天、強風は体育館の中。回収したランタンは、参加者にプレゼントする。
同地区の山中にあった山垣城の三の丸にまつられた火の神「愛宕神社・秋葉神社」境内で、約6メートルの竹に直径1メートルのたいまつを付けてともし、毎年8月24日に「高台あげ」として、麓から拝んでいた風習を復活させる。
神戸大学大学院人文学研究科特命助教、出水清之助さんによる、山垣に残る古文書の解説会(午後1―3時)、遠坂村探究会の平岩泰典さんによる、足立遠政にまつわる歴史の話(午後3時10分―4時半)も。ラーメン、たこ焼き、駄菓子の出店(午後3時から)もある。
NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に登場した有力御家人、足立遠元を祖父に持つ足立遠政が1209年に地頭として赴任したことをきっかけに足立姓が根付いた青垣町遠阪地区が、全国の「足立さん」とつながろうと始めた顕彰企画。昨年は、交流会やコンサートに、228人が参加した。
申し込み不要。当日参加を。足立さん以外の参加も歓迎。事業実施のための協賛金も募っている。