兵庫県丹波篠山市内の小学校で28日、2学期の始業式があった。セミしぐれが支配していた校舎に、長い夏休みを終えた子どもたちの元気な声が舞い戻った。
城東小学校(110人)では体育館で始業式。讃岐貴洋校長は、「植物の体の中で一番大事な部分は根っこ。一番大切な部分なのに、土の中にあって見えない。人間も同じ。見えている部分の身なりを整えることは大切なことだが、見えていない部分『心』を一番大事にしたい。自分の気持ち、他人の気持ちも大切にしながら2学期も元気で過ごして」と語りかけた。
2年生教室では、担任が児童たちに「夏休み、楽しかった人、手を挙げて」と呼びかけると、「はーい」のにぎやかな声が響いた。「楽しかった思い出を聞かせて」と促された児童たちは、家族で海水浴に出掛けたことや、流しそうめんやバーベキューを満喫したことを披露。地元の祭り「デカンショ祭」の花火がきれいだったことや、神社の例祭に参加し、巡行する山車の上で太鼓や鉦(かね)を叩いたことなども発表し、それぞれに過ごした夏のひと時を笑顔で振り返っていた。