兵庫県丹波篠山市の「丹波杜氏組合」(青木卓夫組合長)は22日、同市東新町の丹波杜氏酒造記念館などで「酒造安全祈願祭」などを開いた。丹波杜氏ら35人が出席。今年の酒造りの無事と、「良い酒ができますように」と祈りをささげ蔵入りした。
酒の神を祭っている京都市の松尾大社から宮司を迎え、毎年、酒造りに入るこの時期に祈願祭を営んでいる。
また、江戸時代後期、酒造りの出稼ぎ制限の撤廃を求め、藩主に直訴したことから、「丹波杜氏の恩人」としてあがめられている「市原清兵衛」の碑に参拝。青木組合長は、「丹波杜氏の伝統である勤勉さと粘り強さをもって名醸酒を醸すとともに、醸造業界の発展と、丹波杜氏組合員、醸造に関わる全ての者たちの健康と安全を願う」と誓詞を述べていた。