兵庫県丹波篠山市立今田小学校の5年生(20人)が12日、今年5月に田植えを体験した学校そばの田んぼで稲刈りを行った。児童たちは慣れない鎌を手に、黄金色に色づいた稲をざくざくと小気味の良い音を立てながら刈り取った。
地元農家の指導のもと、約200平方メートルの田んぼでコシヒカリを収穫。児童たちは農家から、「鎌は引いた時に切れるので、引く時に力を入れる」「刈り取ったら株元を揃える」などと稲刈りの要領を教わり、汗ばむ陽気の中でにぎやかに作業を進めた。
刈り取った稲は天日干しのため、わらで結んで束にし、田んぼの中に組んだ稲木にかけた。
熱心に取り組んでいた女児は、「初めての稲刈り。簡単そうに見えて、思った以上に稲が堅くて、刈り取るのに力が必要だった」と話していた。
同学年は、社会科の授業で米づくりを学んでおり、実際の作業を知ろうと、稲刈り体験を企画した。収穫した米は家庭科の調理実習で使用する。