兵庫県丹波篠山市藤坂の遊休農地でソバの花が見頃を迎えた。約20アールの畑が白い花で覆われた光景はまるで「初秋の雪原」。見頃は今月末ごろまで続くという。
農地を所有する長尾勝美さん(75)が、長年活動を共にしているNPO法人・里地里山問題研究所の鈴木克哉代表理事に、「管理ができないので、何かに活用してほしい」と相談。鈴木さんは、「手間がかからず、景観美化にもつながる」と、昨年からソバの栽培を始めた。
先月上旬に同法人の活動に参加している10人ほどで種をまき、シカなどの獣の侵入を防ぐため、畑の周囲には電気柵を張り巡らせた。
水やりや施肥は行っていないが、すくすくと成長し、今月初旬から花が咲き出した。長尾さんは、「今年は昨年よりも花付きが良いので見に来てもらえれば。集落のにぎやかしに一役買えたら」と話している。
11月上旬に収穫予定。ソバ粉にして、活動参加者らでソバ打ちを楽しむ計画という。