6日午後7時25分ごろ、点滅しながら光る謎の光の列が兵庫県丹波篠山市の上空で目撃された。兵庫県立大学西はりま天文台(同県佐用郡佐用町)によると、実業家、イーロン・マスクさんが設立したアメリカの航空宇宙企業「スペースX」が打ち上げた人工衛星「スターリンク衛星」とみられる。
同市の陸上競技チーム「多紀ランナーズジュニア」の子ども約30人が多紀小学校(同市草ノ上)で練習中、西から東に流れる不可解な星の列に気付いた。子どもや保護者らは「何あれ」「すごない」「あんなん見たことないわ」と驚いていた。
同チームでコーチを務める赤松健志さん(58)は「最初は飛行機の列か、UFOかと思った。ブルーの光で神秘的。まるで『銀河鉄道999』」と笑った。
スターリンクは、高度約500キロメートルの低い高度を回る衛星を駆使した衛星通信サービス。スペースXは、試作モデルを含めると5000基以上の衛星を打ち上げているという。
同天文台によると、同様の光は各地で見られ、問い合わせが相次いでいる。