実りの秋、到来ー。兵庫県丹波地域で、とびきり大粒で甘みが強く、全国的に名高い「丹波栗」が収穫期を迎えている。
約2ヘクタールの広々とした敷地で、「ぽろたん」「筑波」「銀寄」などの品種を栽培している福田観光栗園(丹波市氷上町福田)は、17日に開園。初日の朝から多くの来園者でにぎわった。地面に落ちたイガの端を足で踏み、つややかなクリの実が顔を見せると、「でかっ」と言いながら火ばさみで拾い上げていた。
同県加古川市から家族5人で訪れた40代の男性は「あまり見たことがない大きさ」と驚き、「子どもたちは、自然豊かな丹波で痛い思いをしながら、思い出になる。今晩早速、栗ご飯にして食べたい」とほほ笑んだ。
同園の横田啓治さん(83)は「台風が来た時はまだ実が青く、大きくなる前の段階だったので、そこまで落ちずに済んだ。例年と比べても、よく実がなっていて重みもある」と話している。