最後の運動会 来年3月閉校の小学校で 仮装し「ランウェイ」歩くユニーク種目も

2023.09.23
地域注目

ハロウィーンなどにちなんだ個性あふれる仮装でランウェイを歩く児童や大人たち。笑顔になれればそれで良し!=2023年9月23日午前10時4分、兵庫県丹波市市島町上竹田で

来年3月で閉校する兵庫県丹波市立前山(さきやま)小学校で23日、最後の運動会があった。初秋らしく過ごしやすい陽気で、およそ200人もの保護者や地域住民らが見守る中、全校児童63人が、リレーや応援合戦などの種目ではつらつとした姿を見せた。PTAが企画したユニークな種目や、地域住民との交流もあった。児童会のスローガン「笑顔いっぱい前山っ子!」の通り、笑顔があふれる運動会となった。

PTA企画の親子競技は「前山コレクション―最後のランウェイ」。仮装して10メートルのレッドカーペットを歩き、最後はお立ち台に上がって記念撮影。「親子で記念に残るものを」と発案した。

仮装し、笑顔で観客席に手を振る児童と大人=2023年9月23日午前10時6分、兵庫県丹波市市島町上竹田で

各家族が、ハロウィーンや米・大リーグの大谷翔平選手、ゲーム「マリオシリーズ」の登場キャラクターなどにちなんだ、個性豊かな衣装や着ぐるみをまとった。「We」「LOVE」「前」「山」と書いたTシャツを一人ずつ着て、「前山愛」を表現した4人組もいた。

中止になった地区運動会の代わりとして、玉入れと「丹波市音頭」の総踊りには地域住民も参加。フィナーレの丹波市音頭では、多くの住民が加わり、全校児童と共に大きな輪をつくった。

「マリオ」に登場するキャラクターの仮装で記念撮影に臨む家族。「マリオブラザーズ」ならぬ、「マリオファミリーズ」?

6年の女子児童は「全力でやり切って良い運動会になった。家族全員で被り物もできて思い出になりそう。コロナでなかった拍手や歓声が聞こえて、盛り上がれた」と充実感をにじませた。

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