重陽の節句 9月9日は「最も縁起が良い日」 菊の被綿で若さ保つ

2023.09.09
地域歴史

重陽の節句の行事「被綿」の体験コーナー=2023年9月8日午後2時33分、兵庫県丹波篠山市西新町で

9月9日は、「重陽(ちょうよう)の節句」。「一年で最も縁起が良い日」とされ、長寿を願う日とされる。

古来、中国では陰陽思想から、奇数は「陽」で縁起が良い数、偶数は「陰」で縁起の悪い数と考え、奇数の中で一番大きな「9」が重なる9月9日を最も縁起が良い日とした。また、旧暦(10月中頃)では、菊が咲く季節であることから、「菊の節句」とも呼ばれている。

兵庫県丹波篠山市にある「武家屋敷安間家史料館」では、重陽の節句の行事の一つ「被綿(きせわた)」の体験コーナーを開設。菊の花に真綿を被せ、一晩、夜露と菊の香りを綿に染み込ませたもので体をぬぐうと長寿や無病、若さを保つことができるとされる日本独自の風習という。

同施設は、「端午の節句などと比べると、重陽の節句はあまり知られていない。ぜひ伝統文化を感じてほしい」と話している。

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