兵庫県丹波篠山市の大西義美さん(66)が、同県但馬地域の山で友人とともに1本の軸から二つに分かれた珍しい松茸を収穫した。「こんな松茸初めて見た」と目を丸くし、「親子?夫婦? なんでこんなことになるんやろ?」と驚いている。
長さ13センチ、傘の直径は6センチと5センチ。大西さんは、「最初は2本並んでいると思った」とびっくり。毎年たくさんの松茸を収穫している友人も初めて見たという。
県立人と自然の博物館(三田市)の地域研究員、秋山弘之さんは、「発見例はあるようだが、私は見たことがない。植物は何らかの外的な要因が加わることで異常が起こり、二つに分かれることがある。これも同様では」と推測。二又の松茸が見つかると豊作になったり、食べると双子が生まれたりするという俗信があると言い、「珍しさに加えて、ありがたかったり、良い予兆という考え方もあるよう」と話している。