兵庫県丹波市春日町多利の河南博士(ひろし)さん(73)の畑(約10アール)で24日、同市の認定こども園「かすが花の子園」「ふたば」の5歳児組の園児計64人が、特産の黒枝豆のさやもぎを体験した。
保育園のバス運転手を勤めた河南さんは、15年ほど前から毎年、市内の子どもたちに黒枝豆収穫を体験できる場を提供している。
園児たちは「大きいなあ」などと言いながら競い合うようにもいだ。枝からさやがなくなると「おかわり」と元気な声を上げ、教諭らがすかさず次の枝を用意していた。
さやもぎ体験後には、ゆがきたての黒枝豆に舌鼓を打った。あまりのおいしさにあっという間になくなると、再び「おかわり」と連呼していた。もいだ黒枝豆は持ち帰った。園児の一人は「お宝に見えてくる。重いぐらい取れて幸せ。豆ごはんにして食べたい」と笑顔だった。
黒枝豆は、黒大豆が完熟する前に味わう秋の逸品。同市産の黒大豆は「丹波三宝」の一つとして知られる。