ジーンズメーカーが和綿を栽培している兵庫県丹波篠山市野間地区の畑で、収穫体験が行われた。ジーンズ愛好家らが2017年から毎年体験しているが、昨季より栽培面積を倍に増やしたのを機に、地元住民が初めて体験した。
サムライジーンズ社(大阪市)は今季、耕作放棄地を含む約3ヘクタールで和綿を栽培した。
収穫体験には約80人が参加。約1メートルの高さに伸びた株から白玉の綿花があちらこちらに咲き誇る中、参加者は腰を下ろしながら次々と綿花を採取し、袋に入れた。野間自治会の前田章副会長は「集落の景観が明るく、良くなった」と喜ぶ。
綿花を100ほど採ったという地元の小学4年生は、「ジーンズがこんな綿でできるなんて知らなかった。和綿を採るのはとても簡単だっ
た」、同じく1年生の児童は「和綿はウサギのしっぽみたいでふわふわだった。自分で育てたくなった」と話していた。