全国的に名高い秋の味覚「丹波栗」の産地として知られる兵庫県丹波市の「道の駅丹波おばあちゃんの里」(同市春日町七日市)で、焼き栗の販売が始まった。甘みが強く、”ほくほく”な大粒を求め、連日行列ができている。
丹波栗の魅力を広めようと、地元・春日町のクリ農家らでつくる「丹波春日焼ぐり会」(16人)が販売。甘さを引き立たせる圧力式の専用機械に同市産の丹波栗を投入し、汗を流しながら20―40分ほどかけて焼く。
焼き栗を味わった宮澤一文さん(82)=神戸市=は「とってもおいしい。まろやかでやわらかく、素朴な味わい。自然の恵みの極み」と絶賛していた。
同会の秋山勝会長(74)=同町棚原=は「雨が続いたのと高温のせいか生育は遅れ気味だが、粒の大きさは例年と変わらない。独特の強い甘みのある丹波栗を、ぜひ焼きたてで味わって」と話す。
1袋(約300グラム)で1000円。10月末まで販売予定。集荷状況によっては、早めに販売を終了する可能性もある。