兵庫県丹波篠山市出身で、プロ野球・千葉ロッテマリーンズに所属する中森俊介投手(21)が15日、ZOZOマリンスタジアム(千葉市)で行われたクライマックスシリーズ(CS)のファーストステージ第2戦、福岡ソフトバンクホークス戦に4番手として登板した。初のCSでイニング途中のピンチを任されたが物おじすることなく、1回3分の1を一人の走者も出さずに完璧に抑えた。
1-3の七回表、2死二塁でマウンドに上がり、打者と相対した。際どいコースをストライクと判断してもらえず3ボールになったが、ストレートとスライダーでフルカウントまで持ち込んだ。最後は落差のあるチェンジアップで空振り三振を奪い、珍しくガッツポーズを見せた。
イニングまたぎとなった八回表は、先頭打者をファーストライナーに。続く打者は持ち味のカット気味に変化するストレートでバットを2本折り、ライトフライに打ち取った。最後の打者はレフトフライに抑え、危なげなく三者凡退に抑えた。
試合はロッテが1-3で敗北。オリックス・バファローズが待つファイナルステージ進出の行方は、明日の最終戦に持ち越された。
中森投手は明石商業高校(兵庫県)を経て、2020年にドラフト2位でロッテに入団。1軍デビューを果たした3年目の今シーズンは、13試合に登板して3勝2敗、防御率3・54の結果を残した。終盤は中継ぎとして、6試合連続で無失点。好調をキープしている。