兵庫県丹波市柏原中心市街地で15日午前10時から、4年ぶりの本格開催となる「織田まつりとうまいもんフェスタ」(同実行委員会主催)が開かれる。ハイライトとなる総勢100人ほどの武者行列に、同市出身の俳優、新木宏典さんが登場する。柏原自治会館(柏原町柏原)周辺では、秋の味覚などを楽しめる飲食25ブースが並び、「『うまいもん』の名にふさわしい目玉商品を」と、高級弁当を販売する店もある。
午前10時から織田信長をまつる建勲神社からみこし「鳳輦」を柏原藩陣屋跡まで運び、展示する。屋形の上に金色の鳳凰を取り付けた、絢爛なもの。
武者行列は、午後零時20分に陣屋跡を“出陣”し、中心市街地を巡る。信長の末裔18代目の織田信孝さんが信長役で歩き、新木さんは信長の次男・信雄役を務める。初めて地元以外からも行列の出演者を募ったところ、遠くは東京や埼玉、香川などから応募があった。
飲食ブースが並ぶ会場で、風舞流曲技太鼓、甲賀流氷ノ川太鼓が演奏する。午後2時から信孝さんと新木さんによるトークショー。
織田家ゆかりの史跡を巡るツアー(午前10時から)も。先着20人。参加費1000円。
◆「目玉」に高級弁当販売 「うまい」にふさわしく
高級弁当は丹波市内の3店舗が販売する。焼き肉・割烹料理店「喜作」(柏原町柏原)は、ボリューム満点のおせち風2段弁当(1万円)を提供。黒豆、栗といった秋の味覚や、丹波産の野菜を存分に使い、煮物などにして詰める。人気の鯖寿司や焼肉も入れる。
ウナギ料理屋「辻判」(春日町国領)は、国産ウナギを丸ごと1尾使ったうな重と、だし巻き卵を詰める「うな玉弁当」(5800円)を用意。JR柏原駅構内のレストラン「山の駅」(柏原町柏原)は、すき焼き風に甘辛く仕上げた丹波牛をご飯の上に乗せる「丹波牛めし重」(3800円)を販売する。
実行委員の一人で、山の駅代表の奥畑和也さん(55)が発案。新たな逸品を加えて盛り上げにつなげるべく、地域で店の評判が高く、懇意な店主に声をかけた。当日は同じブースで出店する。
奥畑さんは「喜作と辻判は共にコロナで業態変化した店。横並びで新しいことに挑戦したい」と話す。高級弁当を販売する店は増える可能性もある。