兵庫県丹波篠山市北新町の酒井義夫さんが自宅敷地内にある築90年以上の石造りの蔵を改装し、14日からギャラリーとして利用する。酒井さんは「石造りの蔵は丹波篠山で唯一では。ギャラリーとして丹波篠山の魅力を発信していきたい」と話している。
「ギャラリー石の蔵」の広さは約10帖。外壁は平面だが、内壁は何かで削った跡をそのまま残し、味わいのあるデザインになっている。酒井さんの父、祖父は医師。その時代は蔵に米などを納めていたが、近年は物置きになっていたという。中には、曾祖父で篠山鳳鳴高校の前身校で剣道を指導していた玄三郎義教さんの竹刀や鎧などもあった。
酒井さんは、プロの演奏家を同市に招待して音楽イベントを開くグループ「サカイエンタープライズ」を主宰しており、石の蔵を「何かに活用したい」と考えていた。音楽だけでなく、芸術にも幅を広げようと、ギャラリーに改装。照明などにもこだわった。
同ギャラリー初の展覧会として14―22日、同グループ主催で、おじまめぐみさん(同市)の写真展「珈琲に映る世界」を開く。午前10時―午後4時(最終日は正午)。21日は終日、おじまさんが在廊する。
また、14日から同市北新町の事務所周辺で「秋祭り」を初めて開く。14日は、ささやまシニアアンサンブルの西川智子さんのギターと、市内女性のキーボードのユニット「ともこん&ぽんちゃん」の演奏、15日は、市内の篠笛教室生ら3人による「篠笛arrows」にパーカッションとキーボードが加わっての演奏がある。21日は、ぽんちゃん、酒井さん、西川さん、出口まりこさんの「TAMY’sは~もに~」がキーボードの伴奏で歌声を披露する。いずれも午後2時から。
これらミニ演奏会開催日と、22日の午前10時―午後4時には、丹波篠山産の黒枝豆を販売する。
ギャラリー石の蔵、ミニ演奏会、黒枝豆の販売会場は、市営西町駐車場から東(市役所方面)へ約100メートル。