兵庫県丹波篠山市内で創作に励むさまざまなジャンルの工芸作家が手塩にかけた作品を販売したり、工房を訪問するツアーを開いたりするイベント「丹波篠山クラフトヴィレッジ 王地山クラフトマーケット」(同製作委員会主催)が11、12の両日午前10時―午後4時、王地山陶器所(同市河原町)で開かれる。3年目の取り組みで、委員らは、「地元の皆さんに、身近にこんなにもたくさんの作家がいて、普段使いできるものを作っていることを知ってもらい、”工芸の地産地消”につながればうれしい」と来場を呼びかけている。
イベントには陶芸やガラス、木工、革、染色、竹、金工など、多彩なジャンルの18作家が出店。各ブースを巡りながら、作品や製作者の感性に触れる。工房訪問ツアーも同時開催。木工、陶芸、革の各作家の工房を訪れ、モノづくりの現場を垣間見ることができる。
また、マーケット会場にはラーメンや弁当、パン、菓子、クラフトビール、スイーツなど飲食のブースも出店する。
同委員会は、年間を通して作家や工房の情報を発信し、「作り手と使い手をつなぐ」取り組みを続けている。代表の加古勝己さんらは、「『クラフトヴィレッジ』という名が少しずつ浸透してきており、客も増えてきている。創作の場として、丹波篠山にこんなにもたくさんの作家が移住していることを知ってもらいたいし、子どもたちにも工芸を身近に感じてほしい」と言い、「作家も含めて、知らない人同士が交流しながら刺激し合って、新しい何かが生まれることが望み」とほほ笑んでいる。
詳細は、フェイスブックやインスタグラムでも発信している。「丹波篠山クラフトヴィレッジ」で検索を。