兵庫県丹波篠山市の倉垣周行さん(47)宅の庭に2球のスイカが実っている。暦の上では冬を迎え、気温もぐっと落ち込んだ昨今。ド根性な夏の風物詩が季節が逆戻りしたような景色を作っている。
直径19・5センチと15センチ。庭に敷いた砂利の間からつるを伸ばしている。
倉垣家では毎年、庭でスイカを味わうことが恒例行事。今夏も娘の実幸さん(8)が種を「ププッ」と飛ばしていたため、そこから発芽したとみられる。
気が付くと芽が出ており、10月には小さな実に。どうなることかと収穫せずに観察していると、立派なスイカに育った。家族は「最近まで暑かったからかなぁ?」と驚く。
倉垣さんは、「おいしいかわからないけれど食べてみようかな」と言い、実幸さんは、「どんな味か楽しみ。これからも種を飛ばしていたら、いつかスイカ畑ができるかも?」とほほ笑んでいる。