「笑いヨガ」リーダーに ”ワハハ”で晴れやかに 笑いに没入の講座

2023.12.24
地域注目

「笑いヨガ」体操のひとつ、「ジェットコースター笑い」を体験する受講生ら=兵庫県丹波市青垣町山垣で

笑いと深呼吸を組み合わせた健康教室「笑いヨガ」(ラフターヨガ)のリーダー養成講座が、兵庫県丹波市の「癒しの宿yogaのおうちLOKATE」であり、3人が「ティーチャー」(指導員)資格を取得した。体を動かし、笑い続けるうちに笑いの世界に深く没入し、「ワハハハ」の大きな笑い声が気持ちを晴れやかにし、自分の中にエネルギーが満たされていくのを実感した。

丹波市初開催の講座。地域の高齢者の健康づくりや、自身が元気に暮らしていく糧にしていこうと、市内外から7人が参加した。

主催した同ヨガ「ティーチャー」で、「アンバサダー」の音楽療法士、梅谷浩子さん(56)が講師を務め、参加者は同ヨガリーダートレーニングマニュアルに基づき、座学で理論を学び、実技で講座をリードする具体的手法を学んだ。

座学では、笑う体操とヨガの呼吸法を組み合わせることで、新鮮な酸素が大量に体の中に入り、エネルギーがあふれて元気になるのが実感できることや、作り笑いでも本物の笑いと同じ身体的、精神的な効果が得られる科学的根拠に基づいていることなど、同ヨガのポイントを押さえた。さらに、日常の笑いは2、3秒で終わり、笑うことの効果が科学的に証明されるためには、10―15分続けて笑う必要があることや、笑うことで健康的効果を得るには横隔膜からくるお腹からの深く大きな笑いが必要なことも学んだ。

実技では、手のつぼを刺激する手拍子から始まる4つの導入を体験。「童心にかえるおまじない」として「やったー(手拍子)やったー(手拍子)イエーイ(万歳)」と、無邪気にはしゃぐかけ声などを覚え、100種類以上の笑いの体操を体験した。体操のたびに「ワハハ」と声を上げて笑ったり、仰向けに寝そべって笑い転げたり、全身を使って笑いの運動を習得した。

2日間の全講座を修了した杉本規子さん(63)、足立静香さん(58)、辻晶代さん(56)が「リーダー」を取得。元介護施設職員の杉本さんは「体がすっきり楽になった。新たな自分が見つかったような感じ。地域活動に生かしたい。いろんな研修に参加したけれど、過去最高に楽しかった」と高揚した口調で語った。

梅谷さんは「リーダーはオリジナル体操が作れるので、どんどん作って。何歳になっても今日より若い日はない。楽しく笑って、家庭、近所から広げ、サークルや職場で使って」とアドバイスした。

養成講座を継続的に開き、リーダーを増やしていく。

関連記事