発売した「丹波櫻　特別純米新米新酒」と蔵人ら＝兵庫県丹波篠山市井ノ上で

兵庫県丹波篠山市の「櫻酒造」が、新米を使った限定酒「丹波櫻　特別純米新米新酒」を発売した。今年で3回目。同酒造は、「少し辛めの良い酒に仕上がった。年末年始で家族が集まる季節。だんらんの時間をぜひ、地元の酒で楽しんでほしい」と話している。

同市内で栽培した早生の酒米、五百万石を100％使用。今年は気温が高く、温度管理に苦心したものの、酒米は良質で、杜氏の藤木章文さん（53）らは、「米の味がしっかり感じられ、すっきりした香り高い酒に仕上がった。鍋と合わせるのがお勧め」と太鼓判を押す。

鳥井浩司工場長（50）は、「丹波篠山の米と水と人で造った酒。市外の人にも飲んでいただき、丹波篠山のPRになれば」と期待している。

720ミリリットルで1280円（税別）。3600本のみの限定生産。アルコール度数は15度以上16度未満。櫻酒造直売所や全国の量販店などで販売している。