7日は二十四節気の一つ「大雪」。本格的な冬を迎え、新年が近づく中、兵庫県丹波篠山市では同市川原地区の老人会「菊水会」のメンバーらは6日、しめ縄を使った正月飾りを作った。参加者らは世間話にも花を咲かせながら、「良い年に」と願いを込めて村の迎春準備に励んでいた。
用意したわらを使い、地域の〝名人〟の男性(86)が指導。「七五三」や「めがね」「ごぼう」などの飾りを作った。
参加者らは懸命に手をこすり合わせて縄をない、「失敗した!」「あんた器用やなぁ」などと歓声を上げながら作業。無事に形になると、「良いのができた」と笑顔を浮かべていた。
正月飾りは正月に家々を訪れる「年神」を迎える目印で、幸福を授かるとされる。かつては各家で作っていたが、次第に作る人が減り、「紙の門松」で済ませる人もいたことから、「教えてもらって、みんなで作ろう」と飾り作りが始まった。
同会の森田文秋会長(73)は、「だいぶ落ち着いたけれど、新年は完全にコロナが収束してほしい。やっぱり健康が一番です」と願っていた。