青空の下に整列 アコーディオンのよう 茅がずらりと

2023.12.23
地域歴史注目

30メートルほどに渡って並ぶ茅。まるでアコーディオンのよう=2023年12月23日午後零時32分、兵庫県丹波市山南町太田で

兵庫県丹波市の古刹、慧日(えにち)寺の檀家が、同寺の屋根に使用する茅(かや)を刈り取り、乾燥させるため地域の広場に干している。30メートルほどに渡って茅が並ぶ様子は、まるでアコーディオンのよう。

12―13年に一度、本堂と庫裏の屋根をふき替えており、毎年、檀家は近くの河川敷などで茅を採取し、保管している。

23日には、刈り取ってそろえた150束以上を、広場のフェンスに立てかけた。毎年、地元では12月ごろから見られる光景で、冬の風物詩となっている。

総代代表の男性は、「茅葺きの屋根も寺の魅力の一つ。大変な作業だが、継承していかなければならないこと」と言い、よく晴れた冬空の下で汗をぬぐった。

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