兵庫県丹波市の古刹、慧日(えにち)寺の檀家が、同寺の屋根に使用する茅(かや)を刈り取り、乾燥させるため地域の広場に干している。30メートルほどに渡って茅が並ぶ様子は、まるでアコーディオンのよう。
12―13年に一度、本堂と庫裏の屋根をふき替えており、毎年、檀家は近くの河川敷などで茅を採取し、保管している。
23日には、刈り取ってそろえた150束以上を、広場のフェンスに立てかけた。毎年、地元では12月ごろから見られる光景で、冬の風物詩となっている。
総代代表の男性は、「茅葺きの屋根も寺の魅力の一つ。大変な作業だが、継承していかなければならないこと」と言い、よく晴れた冬空の下で汗をぬぐった。