兵庫県丹波市春日町野村の春日神社で9日、商売繁盛などを願う「十日えびす祭」に合わせた走り参り「福男・福女選び」が開かれた。小学生、一般の男女で4部門に分かれ、計58人が出場。出場者は「一番福」をめざし、230メートルののどかな農道コースを駆け抜けた。
地元の20―50代の22人でつくる「下野村若人会」が企画。今年で9回目。新年の開門神事で知られるえべっさんの総本社・西宮神社(同県西宮市)の分社であることから、同様の催しを開き、地域を盛り上げている。
和太鼓の演奏を合図にスタート。1カ所の曲がり角以外、ほぼ直線のコースを全力で駆けた。熊手を持ち、ティラノサウルスの着ぐるみを着た参加者も出走し、愛くるしい姿で観客の笑いを誘った。一般男子の部は勢い余って転倒者が出るほどの激戦となった。
谷口愛希さん(丹波市立柏原中3年)、夢姫さん(同市立崇広小6年)兄妹は自慢の快足を飛ばし、どちらも「一番福」をつかんだ。愛希さんは「幸せな一年になりそう」とはにかんだ。