石川県能登半島地震の被災者を支援しようと、兵庫県丹波市の氷上高校3年生(81人)が、昨年9月の修学旅行時に用意した携帯トイレ30個を被災地に送る。市民から募った支援物資を同県に届ける予定にしている運送会社、大伸急行(同市氷上町)に託した。
修学旅行で屋久島を訪れたものの、台風の影響で縄文杉まで長距離を歩く予定が中止になり、用意していた携帯トイレが不要になった。
同社が支援物資を募っているという新聞記事を読んだ3年生の担任教諭が生徒会役員に呼びかけ、備蓄に回していた携帯トイレを被災地に届けてもらうことにした。
18日に、3年生2人が同社を訪問。生徒の一人は「数は少ないが、役に立てばうれしい」「被災者は怖い思いをされたと思う。支え合って復興していってほしい」と願いを語った。
同社は現地が受け入れられる状況になり次第、出発する。