金の龍が寺を守護!? 「見えないけれどいてはります」 ご利益求め遠方からの参拝客も

2024.01.12
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たなびく線香の煙が龍の姿にも見えるという=兵庫県丹波篠山市味間奥で(提供)

兵庫県丹波篠山市味間奥の古刹、大国寺は“知る人ぞ知る”龍に守られた寺という。同寺の酒井裕圓住職(59)は、参拝者からたびたび本堂で「龍神を見た」との目撃談や、線香の煙が龍の形になる現象に遭遇するなど、不思議な話を聞いたり、体験したりしている。

酒井住職によると、2017年1月、70歳代とおぼしき男性が同寺にやって来て、「すごいですね、この寺は。巨大な龍がとぐろを巻いて寺を守っておられる」と言い、重要文化財の本堂の大屋根を指さした。三田市在住の霊能者だという。

何も見えない酒井住職は、「へえ、龍がいてはるんですか」と半信半疑で返したが、以前から見ず知らずの参拝者などから「龍神さんがいらっしゃる」「青い龍が見える」などの声をちょくちょく聞いていたため、これ以後、本堂内の一角に龍神を祭る祭壇をこしらえ、毎日祝詞をあげることにしたという。

 

「あちらに龍神さまがおられます。見えませんけど」。本堂の大屋根を指す酒井住職

ある日のこと。いつものように祝詞をあげていると、何者かに頭や背中をなでられる感じがした。その後もたびたび同じ感覚にとらわれたので、妻の治子さんに、同様の感じがしたときに写真を撮ってもらうことにした。「すると、どうです。堂内にたなびく線香の煙が龍の姿に見えるではありませんか」

交流サイト(SNS)などでパワースポットであることが全国に広まりつつあり、遠方からも御利益を求めて参拝に訪れる人もいるという。一昨年には有名お笑い芸人のリポートによるテレビ番組でも放送されたこともあって、ますます認知されることに。最近、再び男性が訪ねて来て、「青龍から金龍になられている」とぽつり。

酒井住職は、「今年、私は年男で還暦。生まれ変わった気持ちで、龍神さまの力を頂きながら、今まで以上に悩みのある人たちを救っていけたら。また、青から金になられた昇り龍にもあやかってもらえたら」とほほ笑んでいる。

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