兵庫県丹波市立進修小学校3年生16人が27日、同校で、間伐材を使った本格的な木工作品を制作した。金づちで「トントン」という音をリズム良く響かせ、3時間がかりで本格的な作品を完成させた。
環境を学ぶ総合的な学習の一環。地元の木工作家、乾善弘さん(68)ら3人から指導を受け、表面に表情を表現したユニークなペン立てと、トレーを制作した。昨秋、学校で管理する近くの山から児童たちが切り出したヒノキ材を使った。
ノコギリを使い、「ギコギコ」と木材を切断。住民や教諭らが見守る中、工具で作業台にしっかりと固定し、両足を広げて両手で切った。切断した木材は、金づちで釘を打ち、木工ボンドを塗って組み合わせた。仕上げに紙やすりをかけた。
男児の一人は「腕がパンパン。やられた」と笑い、「ものづくりの楽しさが分かった。やり遂げた」と胸を張った。