雪舞う中で 古刹が撮影会場に モデルは人形浄瑠璃

2024.02.03
地域注目

上演中の人形浄瑠璃を撮影する写真愛好家=兵庫県丹波市山南町太田で

兵庫県丹波市山南町太田の古刹、慧日寺(門脇知眞住職)で、人形浄瑠璃のアマチュア団体をモデルにした写真愛好家による撮影会があった。歴史と趣きある同寺を舞台に、図らずも雪が積もった絶好のロケーションでの撮影となり、集った50人ほどがしきりにシャッターを切っていた。

写真家の山岡成男さん(83)が県内で主宰する写真サークルの教室生が来丹。山岡さんとつながりがある、同県南あわじ市を拠点とする団体「淡路人形浄瑠璃青年研究会」がモデルを務めた。

昨秋、山岡さんが紅葉を楽しもうと同寺を訪れた際、趣きある雰囲気に感動。撮影会の場所としての使用を許可してもらった。

同研究会は、本堂と仏殿をつなぐ渡り廊下に赤い毛氈を敷き、めでたい演目「戎舞」の一部を上演。雪が舞う中、愛好家は納得いく写真を撮ろうと、一眼レフカメラのシャッターを次々に切っていた。

同寺の檀家数人が訪れ、演目を見学。同研究会の木田徹さん(65)は、「撮影会とはいえ、丹波で上演するのは初めて。知っていただく良い機会になった」と笑顔。門脇住職(43)は「一度にここまでの人数が集まる撮影会は初めてかも」と目を丸くし、「伝統的な人形浄瑠璃を寺で見せていただき、ありがたい」と話していた。

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