兵庫県の丹波ブランド農産物を活用した新商品のお披露目会が、丹波県民局柏原総合庁舎で行われ、丹波農林振興事務所の補助事業を活用した丹波市と丹波篠山市の8事業者が参加し、丹波黒大豆や丹波大納言小豆、鶏卵などを使った商品を紹介した。
NPO法人・SHUKUBAの農産加工所「福住daidocolab.」(丹波篠山市福住)は、割れたり欠けたりして出荷できなかった丹波篠山産黒大豆を使った「農家のおすそわけスープ」を開発。黒大豆をメインに、米粉でとろみを付けた鶏ガラベースのスー
プで、同NPO理事の岸田万穂さんは「黒豆の良さをできるだけ出すよう工夫した。季節ごとに別の商品が出せたら。余りがちな食材で、飲食店や農家の自社ブランド商品を作る手伝いもしたい」と話す。
丹波篠山茶生産組合(同市味間奥)は、丹波篠山産のほうじ茶と黒豆茶をブレンドしたティーパック商品を開発した。黒豆茶7割、ほうじ茶3割で
ブレンドしており、原田勇組合長は「一番いい割合を工夫した。夏は冷やして飲んでもらえれば」と話す。観光客をターゲットに、市内の各施設で販売する。
丹波地域で生産された農産物などを主な原料に使った新商品の開発を支援する事業で、上限20万円を補助した。