兵庫県丹波篠山市内は29日、やわらかな陽光が降り注ぎ、最高気温が20度を超えるなど、本格的な春の訪れを感じさせる一日となっている。
満開まであと一歩のところまで開花した寒桜には、蜜を求めて野鳥たちが飛来。小さなメジロたちが蜜を吸っていると、「どけ。オレのだ」とばかりに倍以上の大きさのヒヨドリが飛来し、わが物顔で蜜を吸う。メジロたちは一目散に飛び去りながらも、近くの茂みに隠れて次のチャンスをうかがう。
鳥たちの駆け引きを楽しんでいると、辺りに「ブーン」という羽音が小さく響いていることに気づく。淡いピンク色の花に目を凝らすと、ミツバチたちが蜜集めに精を出している。
みな生き残るために必死なだけかもしれないが、ウキウキしているように見えて仕方がない。そういっている自分もなんだかウキウキし
ている。生きとし生けるもの、みなが心浮き立つ春がやってきた。
【丹波新聞鳥部・むし部】(※コメント欄より、弊社の活動を命名していただきました)