兵庫県丹波市立黒井小学校で18日、今月末で役職定年を迎える谷口千尋校長(60)の「卒業式」があった。全児童と教諭がサプライズで企画。卒業証書を受け取り、各学年で手作りした華やかなプレゼントに身を包んだ谷口校長は言葉を詰まらせ、「こんなにびっくりさせられたのは初めて。宝物になる」と喜んだ。
全校生が参加した卒業式の練習後、児童が「ちょっと待った」と声を上げ、谷口校長の卒業式が幕を開けた。
式辞を述べた6年生2人は「校長先生に教えてもらったことを生かして、これからも頑張ります。いつまでも元気に健康でいてください。本当にありがとうございました」と伝えた。プレゼントは、谷口校長の趣味のトライアスロンやマラソンにちなみ、手作りのタスキやヘルメット、トーチなどを手渡した。
「色々な人に支えていただいて、幸せだった」と38年間の教員生活を振り返った谷口校長。これから始まる”第二の人生”に向け、「学校から離れても、子どもたちのために何かしていきたい」と話していた。