石がアートに変身―。兵庫県丹波市の氷上高校美術部が、石に筆で絵を描く「ストーンアート」を制作している。同校の教諭から「ペーパーウエイトを作ってほしい」と依頼されたのがきっかけ。
「世の中のだれかのために役立つ表現活動」に取り組んでいる同部。昨年秋に家庭科教諭が「調理実習中にプリントが風で飛んでしまうので、ペーパーウエイトを作ってほしい」と依頼。手頃な大きさの平らな石を使い、部員8人が好きな絵を描いてストーンアートに仕上げた。
デザインは、菓子や野菜などの食べ物、風景、生き物などさまざま。防水性のあるアクリル絵の具を使い、ニスを塗って仕上げた。これまでに15個ほどをプレゼントし、授業で重宝されている。
藤原琉而部長(2年)は、家で飼っているカメを題材にした。「表面がでこぼこしており、思っていたのとちょっと違った部分もあるけれど、良いものができた」と満足げ。「自分の好きなものが描けるので楽しい」とほほ笑んでいた。