華やかに「雛めぐり」 城下町でひな飾り展示イベント 平和祈るハトも登場

2024.03.12
地域注目観光

開催に向けて準備が進む展示会場=兵庫県丹波市柏原町柏原で

兵庫県丹波市の城下町、柏原中心市街地の公民館や店舗などにひな飾りを展示する恒例イベント「丹波かいばら雛めぐり」(同実行委員会主催、西垣伸彌委員長)が16―31日、13会場で開かれる。江戸期から平成までの華やかな雰囲気のひな人形に加え、世界平和を祈って制作したハトのつるしびななども会場に花を添える。

メイン会場のかいばら一番館には、七段飾りを含め15基以上を展示する。「関東雛」を中心に「京雛」も並べ、計約255体の人形が来場者を迎え入れる。ハトのつるしびなは、柏原町内の新町、石田の各自治会住民ら有志20人ほどが、昨年5月から制作してきた。

実行委員会は「会場ごとに、ひな人形の表情が違っていたりする。王道の”おひなさま”を楽しんでもらえれば」と来場を呼びかけている。

午前10時―午後4時。展示会場や、期間中に同実行委が主催するイベントは次の通り。

【展示会場】JR柏原駅、JA柏原支店、中兵庫信用金庫柏原支店、ギャラリーるり、丹波新聞社、かいばら一番館、織田神社、屋敷公民館、たんば黎明館、旧木輪、いこいの場 来夢、みなと銀行、柏原藩陣屋跡

【関連イベント】
23日 「雅楽演奏会」=柏原藩陣屋跡、午前10時半―

23・24日 ▽「雛めぐり街歩き」=観光ボランティアガイドと共に、ひな人形の展示会場と観光名所を巡る。スイーツや和菓子など、同町内7店舗の商品の詰め合わせを進呈する。両日午前10時と午後1時の計4回で、各10人を募集。参加費2800円。予約は柏原自治協議会(0795・73・0198)▽「写真撮影会」=たんば黎明館。幼児向けドレスを着てひな飾りと写真が撮れる

30・31日 「スタンプラリー」=展示会場の丹波新聞社、ギャラリーるり、旧木輪、柏原藩陣屋跡、黎明館を巡って集める。手作りブローチなどを進呈

 

■初日に複数イベント 「そぞろ歩き」で集客図る

「丹波そぞろ歩き」をPRする各イベントの関係者

「丹波かいばら雛めぐり」のスタートに合わせ、初日の16日に柏原中心市街地で複数のイベントが開かれる。「雛めぐり」を含む各イベントの主催団体がタッグを組み、「丹波そぞろ歩き」(同推し隊主催)と題して集客を図る。

◆50ブースずらり 世界旅行気分を

世界各国の料理や雑貨などを扱う約50ブースが並び、世界を旅した気分を味わえる「ワールド・トラベリング・マルシェ(世界を旅するマルシェ)」(同実行委員会主催)が、柏原自治会館と古市場公民館、たんば黎明館で開かれる。

日本はもちろんのこと、フランスやハンガリー、タイ、インド、ネパールなど、あらゆる国のグルメのほか、アクセサリー作りや占いなど多彩に展開。午後2時から、古市場公民館で落語家の桂歌之助さん(52)による落語の披露もある。

午前10時―午後4時。

◆高校生が能登支援ライブ オリジナルバーガーも

石川県能登半島地震の被災者を支援するため、山カフェ(みなと銀行前)で、丹波市の氷上西、柏原の両高校ギター部が出演するチャリティーライブ(同推し隊主催)が開かれる。義援金を募り、被災地に届ける。能登の特産、カキを仕入れ、焼きガキを販売する。

また、氷上西高校の授業「探究」で、キャンプやイベント好きが集まったグループ「友遊キャンプ班」の1年生5人が、オリジナルのハンバーガー「WESTバーガー」を販売する。同校の地元、青垣の食材をと、青垣ミートセンターで仕入れた合いびき肉などでパティを作り、あざみ菜の漬物を挟む。

以前、旧芦田小学校で開かれていた夏のキャンプ「友遊キャンプ」の復活を試みる班で、ハンバーガーの売り上げはキャンプの開催費用に充てる。徳岡澪奈さん、中川翔真さん、片山颯人さんは、「あざみ菜がマッチしていておいしい」とPRしている。880円で100個限定。

午前10時―4時。

◆野菜とパンのマーケット

「駅ナカマーケット」(同推し隊主催)と題し、JR柏原駅構内で、若手農業者グループ「丹波大空の会」が新鮮野菜を、山南町岩屋のパン店「129(いっぷく)Bakery」がパンを販売する。

午前10時―午後4時。

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