「おばあちゃん、おめでとう」 ”百寿祝う会”に30人 「最高の幸せ」

2024.04.06
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足立つるゑさん(前列中央)の「百寿を祝う会」に集った親族たち=兵庫県丹波市山南町和田で

来年1月で満100歳を迎える、兵庫県丹波市の足立つるゑさん(99)の「百寿を祝う会」が、同市内で開かれた。“大好きなおばあちゃん”の節目を祝おうと、子や孫、ひ孫ら計30人が集合。桃色のちゃんちゃんこを着たつるゑさんは、「いつの間にやら、年が大きくなった」と笑顔を見せ、駆け付けた親族に「心からありがとう。最高の幸せ」と、感謝の気持ちを伝えた。

大正14年、同市青垣町の生まれ。24歳で一二さんと結婚し、主に農業に汗を流した。長男の足立正さん(75)、長女の中野正子さん(73)、次男の足立義郎さん(71)、三男の均さん(故人)の子ども4人を育て、孫8人、ひ孫16人がいる。

同日、一二さんの13回忌、均さんの50回忌があり、つるゑさんの満100歳まで1年早いが、長寿を祝う会を親族が企画した。

遠くは岐阜県や福井県からも親族が駆け付けた。つるゑさんの歩みを写真で紹介し、家族で撮った一枚や、一二さんとの2ショット、何げない日常を切り取った写真がスクリーンに映し出されるたびに、それぞれが思い出を語り合った。

孫がマイクを握り、“おばあちゃん”に感謝を伝えるシーンもあった。「これからも元気でね」「優しい笑顔を見せてね」などと時おり声を詰まらせながら語りかけていた。

つるゑさんは、長寿の秘訣について、「ご飯をよばれ、体操をして、新聞を読む。老人車(手押し車)を押して散歩をする」と笑顔。「家族が元気でいてくれるよう、祈る日々。家族の顔を見るのが楽しみ」と話していた。

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