力士に化けた8匹のキツネが相撲を取った昔ばなしが伝わる、兵庫県丹波篠山市河原町の王地山稲荷神社の境内にある相撲場で13日、「少年・少女相撲大会」が行われた。新型コロナウイルス感染症流行の影響で5年ぶりの開催となった。桜の花びらが盛大に舞う土俵で、男子は半ズボンの上からまわしを締め、気合の入った取組を披露。女子はかわいらしい押し相撲を繰り広げ、保護者や関係者らは、「それ、いけー」などと声援を送っていた。
地元の篠山小学校の4―6年生男女それぞれ11人が参加した。
男子6年生の部で優勝した堀川安緒(あお)さんは、「ぶつかり合いをするので痛かったし、ちょっと怖かったけれど、全力で戦った。優勝できてうれしい」と笑顔を見せていた。
主催した同稲荷奉賛会の青木直会長は、「地域の子どもたちの元気な姿が見られて何より。コロナでさまざまな地域行事を長らく休まざるを得なかったが、ようやく日常が戻ってきてほっとしている」とほほ笑んでいる。