兵庫県丹波市の無量寺で20日、ロシアの民芸品、マトリョーシカの形をした電子楽器「マトリョミン」を披露するコンサートがあった。県内外の約30人が、楽器に直接触れることなく奏でられる「ウィーン」という不思議な音色に聞き入った。
マトリョミンには、世界最古とされる電子楽器「テルミン」が内蔵されている。金属板から電波が放たれ、指を近付けたり、離したりすることで音の高さが調整できる。
マトリョミンを開発した竹内正実さんに師事する演奏家で組むグループ「神戸ロマ―シカ」の9人が出演。「そして、神戸」「愛の花」「君をのせて」など多彩な約10曲を披露し、独特のやわらかい音色で来場者を癒やした。来場した丹波市の女性(76)は「面白く、良い音。宇宙人をイメージしたBGMに流れていそう」と笑っていた。