釈迦の誕生を祝う「花まつり」が4月29日、兵庫県丹波市市島町下竹田の法楽寺で開かれた。同町仏教会が主催し、新型コロナ禍で5年ぶりの開催。きらびやかな衣装を着た21人の稚児行列が地域を練り歩いたほか、釈迦像に甘茶をかける仏事などを行い、久しぶりの行事が和やかな雰囲気で営まれた。
3―9歳の子どもたちが参加した稚児行列は、近くの公会堂を出発。烏帽子や冠をかぶり、手には造花のハスを持った子どもたちは、釈迦像が納められた「花御堂」を乗せた白象の像を、紅白のひもで引いた。同寺までの数百㍍を、保護者や檀家らに見守られながら和気あいあいと練り歩いた。同寺に到着すると、釈迦像に甘茶をかけ、静かに手を合わせた。
初めて参加した女の子(6)は、「歩くのは疲れたけれど、楽しかった。きれいな服がかわいかった」とほほ笑んでいた。