5月5日の「端午の節句」に合わせ、兵庫県丹波篠山市安口出身の森田栄さん(67)が今月27、28日と5月4、5日、実家で代々受け継がれてきた五月人形の数々を展示し、一般にも公開する。ずらりと並んだ人形からは、子の成長を願って込められた祈りが垣間見える。
展示するのは同県丹波市の「稲畑人形」と、「源氏若大将人形」。稲畑人形は菅原道真や桃太郎、加藤清正などを、源氏―は、源義経とお供をかたどるなど、賢く元気に育つようにとの願いが込められている。
代々、森田家に生まれた男の子に家族や親せきなどから贈られたもの。森田さんは、「ひな祭りは各地で盛大に開かれているが、五月人形はあまり展示されていない気がする。たくさんの人形をぜひ見てもらいたい」とほほ笑み、「古いものはどれも精巧な作り。先祖代々の思いも感じられます」と話している。
時間は各日午前10時―午後3時。