兵庫県丹波市立植野記念美術館で、国指定選択無形文化財「丹波布」のファッションショーが開かれ、約50人が来場した。2歳―80代のモデル5組8人が丹波布でしつらえた着物を着てゆっくりと入場。壇上でポーズをとって魅力を伝えた。
同実行委は2017年にも市内の柏原藩邸で丹波布ファッションショーを開いている。
丹波布技術認定者や、普段から着物を愛用している家族らがモデルを務め、客席に手を振ったり、ポーズを取ったりし、「とても柔らかで包まれている感じがする」などと、にこやかにその魅力を披露していた。
座談会は技術認定者を囲んで10人ほどのグループに分かれて行われ、参加者は気軽に技術認定者に質問をぶつけ、理解を深めていた。
実行委員長の梅垣真紀さん(46)は、「小さな子どもから年配者までいろんな世代や、男性も含めバランスよく見ていただけたのではないか。丹波の人でも見たことがないという人もまだ多く、少しでも知ってもらうきっかけになれば」と話していた。
同実行委は今年11月にも柏原大神宮(柏原八幡宮一の鳥居前)で丹波布ファッションショー「しもつきのうたげ」の開催を計画している。