「交通事故死ゼロを目指す日」と定められている10日、兵庫県警丹波署などが同県丹波市春日町多田の国道175号線沿いで、数字のゼロに似た形の卵を配り、ドライバーに安全運転を呼びかける啓発活動を行った。卵は、同署の活動に賛同する地元の「村上養鶏場」(同町柚津)が200パックを提供した。
卵を配る啓発活動は、一昨年に続いて2回目。同署員のほか、丹波交通安全協会員、同市職員、地域交通安全活動推進委員ら12人が参加。1月に高齢歩行者の死亡事故があった同町内で実施した。
同市市島町方面に向かう車を、同署員が待避所へ誘導。ドライバーに対し、卵と共に、夜間のハイビーム活用や、歩道を横断する際の歩行者とのアイコンタクトなどを呼びかけるチラシが入った袋を手渡した。
「何か悪いことしたん」と驚いていたドライバーも、卵を受け取るとすぐに表情をゆるませていた。啓発活動の参加者は「安全運転でお願いします」「お気を付けて」と伝え、見送った。