兵庫県丹波市春日町上三井庄(かみみのしょう)の三井庄川沿いで、およそ100本の八重桜が見頃を迎えている。ボリュームのある濃厚なピンク色の花々が約1・2キロにわたって咲き誇り、「八重桜ロード」と呼べるような光景を演出。ソメイヨシノが葉桜となった後に見頃を迎え、季節の移ろいを感じさせる。
およそ20年前、地域でダム建設や河川の改修、県道整備といった一大工事が完了したことを契機に、景観美化につなげようと住民らが植えたという。現在は上三井庄自治会が、枝のせん定や、枯れた後の植樹などの管理を担っている。
見物に訪れた細見祥子さん(上三井庄)は「やっぱりきれい。心が明るくなって、年まで若返りそう」と頬をゆるませた。上畑和美さん(84)=同町下三井庄=は「今年も見られて良かった。来年も見られるように頑張ります」と笑った。
同自治会の高見広幸会長(68)は「ここまで八重桜が続いて植わっている場所は市内でも少ないのでは。足を運んでもらえればうれしい」と話す。