兵庫県丹波市で、ハートマークを背負ったカメムシと、白黒模様が特徴的な肉食性のカメムシの仲間が見つかった。自宅の玄関で見つけたという50歳代の男性は「2種類とも初めて見た。カメムシが多く発生しているので、変わったカメムシの割合も多いのだろうか」と話していた。
背中の真ん中にハートマークが付いたカメムシは「エサキモンキツノカメムシ」。ツノカメムシの仲間で、肩の出っ張りが、武士の肩衣を思い起させる。外見はかわいいが、カメムシ特有の臭いは出すという。
白黒模様が付いたカメムシの仲間は、「ヨコヅナサシガメ」。肉食性のグループで、腹のふちの白黒のしま模様が相撲の「化粧まわし」に似ていることが名前の由来だそう。毒はないが、刺されると痛いようだ。
見つけた男性は「ハートマークのカメムシはかわいかったので、ガムテープで取るのをやめてそっと逃がしてやりました」と話していた。
全国的に果樹カメムシの注意報が出ている中、これまであまり見かけなかったカメムシと遭遇する機会も増えるのだろうか。