新緑がまぶしい兵庫県立ささやまの森公園(丹波篠山市川原)の林床でラン科の希少植物キンランが咲いている。「こもれびの園地」と呼ばれる雑木林エリアの林床に見られ、その名が示す通り、木漏れ日を浴びたキンランがキラキラと金色に輝いている。
草丈20―30センチほど。1株に5―12個の花を付けている。
自生地は、シカの食害や盗掘防止のため、周囲にネットを張り保護している。
同公園は、「数多くの夏鳥も渡って来て、美しい声を響かせている。これらと併せて丹波篠山の自然を満喫しに来園いただければ」と話している。
キンランは、県内で絶滅の危険が増大しており、極力生息環境や自生地などの保全が必要な種として、県版レッドリストのCランクに指定されている。