兵庫県丹波市内企業の新入社員らを対象にした研修セミナー(市商工会主催)が、同商工会本所であった。12社から、入社4年以内の社員25人が参加。マナー講師から、電話応対や名刺交換といった基本的なビジネスマナーや、社会人としての心構えを学んだ。
講師は、各地で新人社員向けのマナー講習会を開いている「マナージュ」社の樽口知加代表が務めた。樽口代表は実演を交えながら、正しい敬語の使い方や、相手に失礼を感じさせない電話での話し方、「自分や相手の『顔』」である名刺を交換する際の適切な流れなどを指導した。
また、米・大リーグで活躍する大谷翔平選手が高校時代、運を引き寄せるために率先してあいさつやごみ拾いなどに取り組んでいたことを例に、「礼儀やマナーは幸運を呼び込む」と伝えた。
葬儀会社「ゆら」で勤める大野まどかさん(28)は「電話対応時のクッション言葉が生かせそう」と話し、電気・設備通信業「デンテックス」の今村夏月さん(18)は「ものすごく勉強になった。電話対応で心を込めて対応する大切さを学んだ」と充実感をにじませた。