「第42回大国寺と丹波茶まつり」が6月1日午前10時―午後4時、兵庫県丹波篠山市味間奥の茶の里会館・大国寺周辺で行われる。子どもを含む茶壷道中や虚無僧の行列、茶摘み体験、ステージ発表、展示、飲食ブースなど多彩な催しが開かれる。
オープニングを飾る「丹波茶壷道中」は午前10時から茶の里会館前を出発。尺八を奏でる虚無僧を先頭に、茶壷を載せたみこしや献花を持った行列が大国寺へ向かう。
11時から茶の里会館前で開会式を行う。同会館前では、午前11時45分―午後2時半、丹南中吹奏楽部、地域の市民センターで練習しているキッズダンス&バレエの「FGDA」、ハッピースマイルアンサンブル、民謡・三味線のSeima(小林勢真)さんが出演するほか、日本茶インストラクターによる茶のいれ方教室もある。
会場近くの茶畑で茶娘を撮る撮影会(午後1時半―2時)、市商工会丹南振興部によるビンゴゲーム(2時35分―3時35分。1枚200円、1人2枚まで、300枚限定)、大国寺で餅まき(3時50分―4時)もある。
人気の茶摘みや手揉み体験(午前10時―午後4時)は午後1時に受け付けを終了する。茶摘みのみは1000円、両体験は1500円。新茶や加工品、農産物などを販売する「ふれあい物産市」、飲食販売の「味わいの広場」が開設される。また、大国寺で市内高校生による茶席が催される。
この他、丹波並木道中央公園(西古佐)は午前10時―正午、関連イベント「お茶染めと新茶の淹れ方体験」を行う。毛糸とガーゼハンカチを緑茶で染める。先着10人。1700円。25日までに同公園に申し込む。
駐車場はJA丹波ささやま本店前(大沢)、ジェクス(味間奥)、田中畜産(同)、丹南佐々木工業(同)にあり、いずれもシャトルバスで会場まで行くことができる。
◆「一芯二葉」で 児童ら茶摘みを体験
兵庫県丹波篠山市立味間小学校の4年生(104人)が、JA丹波ささやま味間製茶工場近くの佐貫愛子さんの茶畑で茶摘みを体験した。児童たちは茶の香りを楽しみながら、1本ずつ丁寧に茶葉を摘んでいた。
児童たちは、丹波篠山茶生産組合の原田勇組合長から、芯とすぐ下の2枚の葉「一芯二葉」を摘むことや、同組合では5月8日から茶摘みを始めたことなどを聞き、茶工場内を見学した。
自宅に持ち帰るために、昨年の一番茶を紙コップですくったり、同組合生産の「丹波ささやま茶 こどもほうじ茶」を試飲したりして、地元の名産に親しんでいた。
茶摘みを楽しんだ男子児童は、「摘んだ葉は硬い所と柔らかい所があった。すくったお茶を早く飲んでみたい」と話していた。
同組合生産の新茶は6月上旬から、市内のJA味土里館(東吹)、特産館ささやま(黒岡)などで販売される。直接、同組合で予約できる。