女性活躍「えるぼし」に 採用や勤続年数など評価 雇用環境整備の「みつみ福祉会」

2024.05.27
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「えるぼし」認定を喜ぶみつみ福祉会の吉見理事長(左)と柳川瀬康弘さん=兵庫県丹波市氷上町常楽で

女性活躍推進法に基づき雇用環境などの整備計画を定め、その実施状況が優良であるとして、社会福祉法人「みつみ福祉会」(本部・兵庫県丹波市春日町野村、吉見直人理事長)が、厚生労働省の制度「えるぼし」に認定された。女性の正規職員の採用数や、平均継続勤務年数が長いことなど、職場における女性活躍の実績を一定要件、満たしたことが認められた。吉見理事長は「今後も試行錯誤しながら、女性も男性も全ての職員が共に輝ける職場を目指したい」と話している。同市によると、丹波地域の社会福祉法人では初の認定。

女性の雇用環境の整備などを具体的に定める計画を策定し、達成すると認定を受けられる。評価項目の▽採用▽継続就業▽労働時間などの働き方▽管理職比率▽多様なキャリアコース―の5つのうち、管理職比率以外の4つを達成した。

同法人は2022年度、正規職員に占める女性職員の割合が62・9%。平均継続勤務年数は11・3年あり、いずれも要件をクリア。非正規職員から正規職員に転換するなど多様なキャリアコースを用意し、3年以内の実績があることなどが評価された。

同法人職員で「えるぼし」認定申請担当者の安達奈緒さんによると、「女性職員が多いから、認定取得も簡単だろうと考えていた」と振り返る。ただ、同法人は高齢者や障がい者福祉事業、こども園運営と多岐にわたって事業を展開しており、非正規を含め600人以上いる職員の職種や雇用形態などを把握し、設定した雇用管理区分に振り分けていく作業に苦労したという。「みつみ福祉会はもとより、福祉業界で働きたい人が一人でも増えれば、えるぼし認定を取得して良かったと感じられると思う」と話している。

今年3月末時点で、えるぼし認定企業は2716社。県内では41社が認定されている。

同省によると、「える(L)」は、「Lady(女性)」「Labour(働く、取り組む)」「Lead(手本)」などの意味。企業や社会で活躍し、星のように輝く女性へのエールの意味などを込めて「えるぼし」とした。

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