高級品として名高い丹波大納言小豆の発祥の地、兵庫県丹波市春日町で生産される「春日大納言小豆」をぜいたくに使ったどら焼き「どら福」が、関西のサービスエリア(SA)、パーキングエリア(PA)計11カ所で販売されている。和洋菓子店「やながわ」(同町野上野)と、西日本高速道路サービス・ホールディングス株式会社関西支社が共同開発。やながわの柳川拓三代表は「市外の人に召し上がってもらい、発祥の地を売り出したい」と話す。
春日大納言小豆は風味豊かで、大粒で表皮が薄く、煮崩れしにくい。光沢感があり、俵のような形も特徴。大納言小豆の中でも最上級のブランド価値を誇る。地元のJA丹波ひかみが商標登録している。
小豆本来の味が楽しめるよう、やながわの加工場でじっくりと炊き上げた。柳川代表は「庶民的などら焼きで、幅広い世代に親しんでもらえる味」とアピールする。
やながわと同支社は、恐竜化石を通じて地域の魅力を発信する「丹波地域恐竜化石フィールドミュージアム推進協議会」の企業部会で縁があり、「地域の特色を出した魅力ある商品を」との思いから手を組んだ。
柳川代表は「春日大納言小豆は価値があるのに、まだまだ知られていない。丹波に観光で来てもらえるきっかけになれば」と期待する。
1個300円。贈答用の4個入りは1380円。販売するSA、PAは順次拡大予定。