身近なタンポポ調査 在・外来など見分け 自然学習施設で

2024.05.08
丹波市地域自然

鈴木研究員の指導で、タンポポを見比べる参加者たち=兵庫県丹波市青垣町山垣で

身近な場所で咲くタンポポの分布を調べようと、兵庫県丹波市立青垣いきものふれあいの里が同施設周辺で調査を行った。自然に関心がある人など10人ほどが参加し、在来種や外来種の特徴をおさえながら、春の野辺を歩いて調べた。

タンポポ調査・西日本実行委員会が5年ごとに調べており、今年と来年が西日本一帯で調査する年に当たっている。地域の環境に目を向けるのに、身近なタンポポの分布を調べることは適しているという。

同県立人と自然の博物館の鈴木武研究員が指導。花びらの付け根にある緑色の外総苞片が閉じていれば在来種、開いていれば外来種というように見分けていった。外総苞片の開き具合が在来種と外来種の“中間”の「雑種タンポポ」もあり、それぞれ手に取って違いを確認していた。

鈴木研究員は「カンサイタンポポは、雑草まみれの場所は姿を消してしまう」「ヨーロッパは日本と違い、セイヨウタンポポを300種類くらいに細かく分類している」などと説明していた。

参加した梅垣守明さん(70)=丹波市柏原町=は、「カンサイタンポポ、セイヨウタンポポの見分けしかしていなかったが、雑種タンポポも結構ある。関心を抱く良い機会になった」と話していた。

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