ビームピストルで近畿へ 高校春季ライフル選手権 「静止力」「集中力」で上位を

2024.06.16
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ビームピストルで近畿大会に出場する横谷さん=兵庫県丹波市青垣町佐治で

兵庫県の氷上西高ライフル射撃部3年の横谷勇人さんが、16日に能勢ライフル射撃場(大阪府豊能郡能勢町)で行われる「近畿高校春季ライフル射撃選手権大会」に出場する。自身初めての近畿大会。「1年生から頑張ってきて良かった。530点以上を出し、上位の成績を残したい」と張り切っている。

ビームピストル部門。10メートル先の直径15・5センチの的を光線銃で狙う。45分以内に60発撃ち、合計得点を競う。的の中心の10点は直径11・5ミリ。県大会で自己ベストの491点を出し、18人中5位。近畿に進める上位6人に入った。

1年時は先輩がいたが、2年時は部員1人。週4日、黙々と1人で練習を続け、3年生で努力が報われた。光線銃には両手で持つレーザーライフルもあり、ピストルと両方の練習をしてきた。両手で持てて照準が合わせやすいライフルと違い、ピストルは片手持ちで照準も合わせにくく、体を動かさない「静止力」と集中力がより必要という。その分、ライフルより的が大きい。

県大会後の練習で、513点の自己ベストを更新。10点が出やすくなっている感覚がある。繊細な競技で、調子の波があり、良い調子で大会が迎えられるように願っている。「撃つときに何も考えない時間が長く続けばいい。そこは運」と言う。

「自分のスコアを上書きできるのが面白いところ。緊張はあるが、過去の自分のスコアに勝たなきゃいけない」と、静かに闘志を燃やしている。

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