元Jリーガーがクラブ設立 中学生対象「丹波FC」 「選手個人の夢達成を」

2024.06.30
地域

平日夜の練習拠点となる新井小学校グラウンドで、無料体験会の参加を呼びかける中学サッカークラブチーム「丹波FC」の伊藤代表(右)と渡邊副代表=兵庫県丹波市柏原町大新屋で

兵庫県丹波市出身の元Jリーガー、伊藤龍生さん(25)が、同県丹波地域を拠点にする中学生対象のサッカークラブチーム「丹波FC」を立ち上げ、1回目の無料体験会を7月13日午後5時半―7時、丹波篠山総合スポーツセンター(同県丹波篠山市郡家)で開く。チーム代表を務める伊藤さんは「将来的にはJリーガー輩出を狙うが、サッカーだけでなく、人間的にも成長し、選手個人個人の目標や夢を達成できる指導をしていきたい」と話している。

7、9、10月の3回、無料体験会を開き、8月に入部説明会を行う。来年1月にチームを始動し、現在の小学6年生と中学1年生で練習や練習試合を始める。当初は部員15人を見込む。2025年度も練習や練習試合を重ねてチームを成長させ、26年度からの公式戦参加を計画している。

現在、丹波地域では、小学生のクラブチームが充実している一方、中学生は部活動の人数が減少。特に強豪高校を目指す選手たちは他地域のクラブチームに通う傾向にあり、伊藤さんは「中学でも地元の丹波地域で続けられる環境を整えたい」と考えた。

スタッフ陣は伊藤代表のほか、小学生を対象に丹波市の北小学校や丹波年輪の里でフットサルスクールを運営している、元三菱自動車京都サッカー部の渡邊祐輝副代表(27、丹波市出身)、同サッカー部出身の木村春翔さん(22)、元立命館大サッカー部の足立泰さん(25)。センアーノ神戸の現役ゴールキーパー(GK)、中村裕介さん(33)がGKコーチを務める。また、成長期の選手をサポートする理学療法士も配置する。

来年1月からの活動は、火、木曜の午後7―9時、丹波市の新井小学校グラウンドで行い、土、日曜は対外試合を行うか、丹波篠山総合スポーツセンターか西紀運動公園芝グラウンド(丹波篠山市西谷)で練習する。入会金1万円、月謝1万円。女子も受け入れる。

無料体験会は、7月13日は小学5年生―中学3年生が対象。9月21日、10月19日は午後2―4時、小学4―6年生を対象に西紀運動公園芝グラウンドで行う。

申し込みは、公式LINから友だち追加し、「体験希望」とメッセージを送る。

【伊藤龍生(いとう・りゅうせい)】 新井小4年生から柏原キッズFCでサッカーを始め、柏原中時代にヴィッセル神戸U―15に所属。強豪の鳥取・米子北高校では、3年時に全国総体8強、選手権で大会優秀選手に選ばれた。また、日本高校選抜としてJリーグ選抜と対戦し1ゴールを挙げた。鹿児島・鹿屋体育大3年時、「天皇杯」の名古屋グランパス(J1)戦で先制点を挙げて勝利に貢献。2021年J3のアスルクラロ沼津、22年JFLのFCティアモ枚方でプレーした。フォワード。180センチ超の身長と体格を生かした敵を背負うポストプレーや正確なシュートが持ち味。

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