キノコの女王 キヌガサタケ出た! 優雅に菌網開く「ドレスのよう」

2024.07.03
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ドレスを着たようなユニークな姿のキヌガサタケ=2024年7月3日午前9時41分、丹波市山南町野坂で

「キノコの女王」と呼ばれるキヌガサタケが3日、兵庫県丹波市山南町の人家裏で見つかった。白いレース状の傘を優雅に開いており、家人の依藤和枝さん(75)は「本当にドレスのよう。珍しいものが見られてうれしい」と声を弾ませていた。

わずか数時間で成長し、半日で倒れてしまうという不思議なキノコ。依藤さんによると、前日夕方に通った時には生えていなかったという。3日午前8時ごろに見つけた時は、すっかり成長した姿になっていた。

 

臭いで虫を呼び寄せ、粘液状の胞子を運ばせるという

長さは約25センチ。割れた茶色い卵のような部分から白い柄がにょっきりと伸び、菌網のてっぺんに暗緑色の帽子のようなものが付いている。「グレバ」と呼ばれるこの部分で胞子を含んだ粘液がつくられ、臭いで呼び寄せられた虫に運ばせるという。

海外では食材として使われるそう。依藤さんは「ちょっと食べる気にはならないですね」とほほ笑んでいた。

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